トレテーラ・ルミエ(2017年)
トレテーラに酸化チタンを塗布したキューブ状の消石灰を主成分とする漆喰の塊(下写真)を組み込み、UV照射による光触媒反応(活性酸素生成)で室内の悪臭成分を分解(ホルムアルデヒド濃度減少)。この時に二酸化炭素が発生。ランプの温熱と合わせて蚊も集め捕獲する。 トレテーラに光触媒発生体(ルミエキューブ)を追加しました。
光触媒をランプ上下に配置した工夫
捕虫のため、飛翔害虫の侵入口を覆わないように光触媒発生体を配置する。
また、ランプの前に覆うものがないので反射板の効果が出て来ます。
2019年 OH-ラジカル粒を組み込む~二酸化炭素増量(蚊捕獲)を期待
OH-ラジカル粒
水に溶けだすと効果を発揮するが…。
トレテーラ・ルミエOH
蚊は捕れてはいるが、驚くほど捕れない。
二酸化炭素濃度計を使った試験 2021年10月
「トレテーラ」に濃度計を突っ込み、すぐ近くにもう一個、同じ濃度計を置き、調べました。(下左図)
「トレテーラ」のベース側にルミエキューブ12個を入れて、白色の捕虫ランプでの試験。そして、OHラジカル粒の有無での違いも調べました。結論から言うとOHラジカル粒の有無では変化は見られなかった。
トレテーラ周囲の二酸化炭素濃度は418ppmだが、トレテーラ内部の濃度計は476ppmを示した。僅か約50ppmの二酸化炭素の生成で蚊が集まるかは別にしても光触媒反応は確認できた。
トレテーラ・ルミエver.2 ~ 2021年new version 決断
「トレテーラ」に光触媒発生体8個を載せた「トレテーラ・ルミエ」。さらに、OH-ラジカル粒をプラスした
「トレテーラ・ルミエOH」。捕虫ランプも白色と紫色の2種類対応で製品数を増やしたが…。ここに来て
空気中では効果の見えないOH-ラジカル粒を外します。そして、1つに集約…。
トレテーラ・ルミエ
光で飛翔虫を集めて捕獲するだけでなく、同時に光触媒反応を起こして室内の悪臭も「捕獲」する、ある意味、狡猾な捕虫器。東大阪ブランドにも認定されました。
トレテーラ・ルミエver.2
今回から、OHラジカル粒は外しました。8個の光触媒発生体をnew version では何と!16個に増やしました。半分の8個はランプ近傍に配置。ランプ熱による光触媒の温熱効果で反応促進が期待できます。パワーアップ!
走熱性のある甲虫類を捕獲
肌寒くなる季節になるとUVA-LEDよりも、熱源のあるブラックライト(ランプ熱70℃)の方に飛翔害虫は誘引されます。中でも、羽のある甲虫類は走熱性があると言われています。
紫色ブラックライトとP社製UVA-LEDランプとの比較試験では、紫色ブラックライトは、甲虫類の飛翔害虫を4匹捕獲したが、P社製UVA-LEDランプは捕獲数ゼロ。
飛翔害虫捕獲量比330匹 対 218匹からするとあべこべの数値である。一部の甲虫類捕獲の偏りは熱線の有無が関係すると考えられます。
ブラックライトの有用性
肌寒くなる秋からは、紫外線だけでなく、高温のブラックライトが出す熱線でも変温動物である飛翔害虫を集める効果があります。
FL10BL
紫外線UV-Aと可視光線も含む、白色の捕虫ランプ。クリーンルーム用に向く。
白色FL10BL分光図
上図のようにピーク長が3つあり、広範囲の波長の光を放射する。より多くの飛翔虫を集め捕獲できる。
FL10BLB
白色の捕虫ランプと比べより多くの紫外線UV-Aを放射するが明るさは白色に比べ暗い。
紫色FL10BLB分光図
上図のようにピーク長は1つ。紫色の可視光を含む。
捕虫ランプの色違いの比較試験
白色と紫色のランプの違いでの捕虫比較試験では白色ランプの方が害虫捕獲数が2割ほど高い。しかし、単独なら、白色ランプとそう差はない。多くの害虫は紫外線UV-Aに集まるからです。しかし、
紫色ランプは眩しくない
業務用なら断然、安価で捕虫力の強い、白色ランプをお勧めします。ただ、ご家庭の室内で捕虫器を使われる場合には低い位置の光源は、明るすぎると目眩しく、薄暗い紫色の方が目に楽だという結論に達しました。高価ですが…。