トレテーラの解決力

飛翔虫発生でのお困り事は多岐にわたりますが、最新捕虫器トレテーラは電撃も薬剤も使わず、安全・無害に飛翔虫を強力に捕獲します。


 虫発生に対して



●殺虫剤を使用できない場所
●健康のために殺虫剤を控えたい
●虫が次々と発生して殺虫剤を噴霧しても効かない


トレテーラは、クリーンルーム設備のある工場で多く採用されています。業務用でありながら10W形の小型を実現。嵩張らず、ご家庭でも違和感なくお使いいただけます。

解決力・安全なら粘着式捕虫器


 捕虫器は3タイプあります

①殺虫時パチパチと音がする電撃式
②ファンを使って虫を吸引する吸引式
③ハエとりリボンと同じ粘着式

いずれも同じ原理で捕虫ランプを使って光に反応する飛翔虫を惹きつけて殺虫または捕獲します。粘着式はモーターファンや電撃装置が付いていない分、低価格、軽量、小型で提供されます。



粘着式捕虫器トレテーラ

粘着式捕虫器は粘着シートにブラックライトの光を加えたもので、粘着で飛翔虫を捕獲します。

粘着式の特徴は捕獲した虫が一目瞭然であることです。電撃式は殺虫時、虫が周囲に飛び散ることもあります。吸引式は内部に吸引され見えません。
虫を確認できるということは、予察だけでなく光に反応しないはずの蜘蛛が捕食に訪れて粘着で捕獲できます。


解決力・捕虫器初の青色粘着紙採用

粘着式捕虫器は粘着紙+ランプの簡単な構成です。各メーカーの粘着紙は昔から黄色一色です。これは比較実験で様々な色の中で一番多く虫を惹きつけたのが黄色だったからです。しかし、農業(ハウス栽培等)では黄色と青色2色の粘着紙が害虫予察用に当たり前に使われてい

ます。その理由は青色にしか反応しない、アザミウマという害虫がいるからです。「農業以外でも、きっとそんな虫がいるはずだ」と仮説を立て、2016年私は世界で初めて捕虫器に青色粘着紙を取り入れて販売しました。今では多くのユーザー様から賛同をいただきいています。

解決力・青色粘着紙2

消耗品の粘着紙は虫がいっぱい貼りつくと約1~2カ月で交換が必要です。そこで利便性を高めた粘着紙の自動巻取り型が出現したり、さらには捕虫紙そのものを無くした吸引式捕虫器も出現しました。どちらもその構造から、高価格・重い・嵩張る製品です。



値段の差はかなりありますがブラックライトの光で虫を集めること はどれも同じです。トレテーラは板金的に本体に切り欠きを追加しました。これによりメンテナンスが楽にできるようになりました。 

解決力・虫と明るさは比例する


どの捕虫器もブラックライトの光で、反応する飛翔虫を集めます。市販されている業務用捕虫器は20w1灯が主流です。私も最初は20w1灯で開発しました。他に20w2灯や40w1灯も出ています。確かに、明るさは大事な要素です。ある程度までは、光強度と捕虫は「比例」します。





明るい方が虫が集まり捕獲量が増えます。ただその分、製品は嵩張り、高価格、重くなります。製品は小さい方が使いやすいに決まっています。いかに製品を大きくせずに捕獲量を増やか?と試行錯誤することになります。

解決力・ストレスがない形とは


私は試作時において、20w1灯の従来にない「形状」の捕虫器を完成させました。その形状から大蛾が侵入できる開口でありながら、正面からは貼りついた虫が見えないつくりを実現しました。(意匠登録済)




貼りつく虫を見ながら日々仕事や生活するのはストレスです。また、制限された開口により光の拡散も防ぎます。窓側に製品正面を向けなければ屋外から余計な飛翔虫を誘引しないので安心してご使用になれます。

この20w1灯の大きさでもよいのですが、持ち運びなら嵩張り過ぎです。製品を小さくする、つまりランプを小さくする、そうなると「明るさと虫の捕獲量は比例する」法則から課題が残ります。

解決力・メイドインジャパンは長持ちする


試作時に温度検査も実施していましたが、やはりランプを覆うトレテーラの形状から夏場(室内40℃)は器具内部温度が50℃を超えました。貼りついた虫を見えなくするのためにはこの形状は絶対必要ですが







この温度では安定器が長持ちしません。エコの時代です。幣社もメイド・イン・ジャパンの一員である以上、長持ちしないモノを製品化するわけにはいきません。

解決力・長持ち2

そこで、安定器及びランプがある本体の両サイドに放熱孔を設けることにしました。照明器具では熱を持つ安定器の空冷としてよく放熱孔を設けます。これで10℃は違ってくるので長持ちします。

解決力・こだわれ 小型に


開発当初は市販の粘着シートを加工して捕虫実験を繰り返していました。十分な虫捕獲量を得て20w捕虫器としてのトレテーラが一応の完成をみました。しかし、手にすると、やはり大きい、嵩張り感があります。念願の、虫が捕れたからいいじゃないか!






贅沢なことですが、満足できませんでした。小さい方が使いやすい。小さくても虫がよく捕れるモノが欲しい!結局10wランプのモノを製作することにしました。上の画像でもわかるようにかなり小さくなりました。

解決力・鏡面の威力は凄い!


LED照明が普及する前の照明器具では省エネとして、ランプの進化と反射板の反射率の高い(明るい)モノが追究されていました。ランプではhf蛍光灯。反射板ではアルミ鏡面反射板、中でも反射率95%のモノも開発されています。これは光ると明るいよりも眩しいくらいです。



私はこれを小さくした10wのトレテーラに組み込みました。案の定、強烈な反射です。10wでありながら、20w以上の明るさがあります。私の中でついに課題が解決できました。小さくても、いっぱい虫が捕れる捕虫器の完成。その名はトレテーラ!


解決力・床置き1

販売開始後、1年を経た2017年3月より弊社工場で捕獲実験を再開しました。

 天井吊り虫捕獲実験

この実験により気づくことがありました。2台ある天井吊りトレテーラに比べて1台のみの床置きトレテーラの方が虫を多く捕獲していました。

天井吊り虫捕獲実験

最初は水気のある洗面所近くに置いたせいかと考えましたが…もしかしたら、設置する高さの違いの可能性もある。

床置き虫捕獲実験

以前イエバエを使った実験で0mと1mに設置した捕虫器では0mの方が75%捕獲したという知見があります。

位置比較 虫捕獲実験

ハエとはまた違うだろうが、実験をやって見ました。同じ場所の上下の空間に天井吊りと床置き1台づつ設置。3週の間、虫捕獲実験をしました。

場所の違いにより虫捕獲の偏りが見られた。原因は場所の違いか?、高さの違いか?

結果は天井吊りトレテーラは100匹捕獲。床置きトレテーラは1200匹捕獲。何と12倍差!


解決力・床置き2


そういうことか!ハエに限らず飛翔虫は低い光源に集まる習性がある!大きな発見(確認)です。

この発見を踏まえて、トレテーラを床置き専用にリリースしました。
以前、女性ユーザー様から掃除の度、動かすのが面倒で重たい、キャスター付きにできないかと意見をいただきました。当時、現在のような縦置きにする発想はなく、横置きで、つまり背面にコマをつけましたが、小さすぎるとコマが動かない。大きくすると嵩張る。上手くいかず中止しました。



この度は床置き専用にするために、キャスター付きにしました。職場等での作業性を考えると縦置き以外はあり得ません。また、動かす時に容易に転倒しないようにバランスも考えなければなりません。平成29年度経営革新計画承認を受けて製作しました。

床置き専用、鏡面内蔵、世界初青色粘着紙、ストレスをなくす独自形状。トレテーラは普通の捕虫器ではありません。1番虫が捕れる捕虫器であると自負しています。

余談・トレテーラは職場を明るくする


2020年3月17日に撮影しました。日本のモノづくりを背負っている社員たちです。
大阪市平野区にある化粧品製造業様の工場でその従来品では課題が残るということで、床置きトレテーラ5台と交換採用いただきました。するとすぐに変化が起こりました。

今まで当たり前に無数の貼りついた虫を見ながら作業をしていたパートさん達が、トレテーラ導入で貼りついた虫が見えなくなり、ガラッと様子が変わりました。職場が一気に明るくなっています。トレテーラは働き方改革にも貢献しています。

課題はやはり蚊か!


2017年、お客様からご紹介をいただき、クリーンルーム設備のある製造業様を中心に床置きトレテーラが少しづつ出荷するようになって来ました。

でも、展示会出展で「工場に蚊が多くて困っている。」という製造業様の声が多く寄せられました。立地にもよりますが、蚊が出る所は殺虫スプレーでは埒があかないほどすぐに何度も何度も発生するそうです。

蚊も捕れる…はずが


2016年 S社が出した価格5万円の「蚊も捕れる空気清浄器」。大手家電メーカー製ということで期待も大きく、当初爆発的な売れ行きでしたが、実際に購入した方から、「結局一匹も捕れなかった」と聞かされました。
現在、蚊捕獲器といわれるものがいろいろと


流通してい ます。しかし、どれも、満足に蚊をとれていません。最近、炭酸ガス発生装置付きの30万円の外国製蚊捕獲器を購入された方から、「蚊が捕れないのでトレテーラを試したい」との連絡をいただきました。…

蚊の凄い能力

蚊に刺された瞬間、気づかないし痛いと感じる人はいません。それは、蚊の針が極めて細いからです。これを応用して注射針を作る試みがなされています。

人間の技術では蚊と同じ細さの針を作ることは可能です。しかし、その針で注射をすると全て折れてしまうそうです。人の皮膚は弾力があるのに硬いからです。まだ、残念ながら蚊のような針は完成していません。


蚊の捕獲の試み

そんな凄い能力をもった蚊に対して、数万円程度の寄せ集めの技術で本当に蚊が捕れるのか? まして3千円の蚊捕獲器で…。


 

しかし、蚊を捕りたい誘惑から2017年 研究と実験を開始しました。ありふれた(安価で提供できる)技術でなんとか蚊を捕えようと、挑戦。

蚊捕獲へのアプローチ

蚊捕獲器の開発では信頼できる知見を参考にしました。

蚊を二酸化炭素と熱で集める


蚊の雌は人や動物から吸血します。ターゲットに近づくため、2つのセンサーを持っています。それが、二酸化炭素と熱です。逆に言えば、蚊を集めるためにこの2つの要素が欠かせない。


 トレテーラで使う、蛍光灯ブラックライトは光るだけのLEDとは違い、高温でそのまま熱源になります。あとは、二酸化炭素発生が必要。

先行文献によると、二酸化炭素は酸化チタンの光触媒で得ることができます。蚊捕獲器を安価に提供するために、既にある光触媒発生体を活用することにしました。 

酸化チタン光触媒発生体 ルミエキューブ

酸化チタンを塗布したキューブ状の消石灰を主成分とする漆喰の塊。それが、ルミエキューブ。光触媒発生体です。UV照射により活性酸素を生成させます。

空気中の汚れ成分を分解して消臭や殺菌、ホルムアルデヒド濃度も減少します。この分解作用により二酸化炭素が発生します。これを利用して、60~70℃のランプ温熱と合わせて蚊を集めます。


蚊の捕れる構成


トレテーラにルミエキューブを組み込んだものが「トレテーラ・ルミエ」です。組み込むだけでも、金具を何度も作り直しました。2017年7月 東大阪市の展示場を持つ機械販売店様から引き合いがありました。


近くに神社があり、蚊が多く発生して困っているとのことでした。貸出後、蚊は20匹ぐらい捕れて「一定の効果があるから購入する」と2台売れました。

2018年トレテーラ・ルミエは東大阪ブランド:オンリーワン製品に認定。2019年1月には大阪府認定商品にもなりました。

蚊捕獲には分母が必要

しかし、2019年地球温暖化のせいか、蚊の発生する5月中ごろから30℃を超える暑い日々が続きました。そうなると蚊の活動にも影響してか、蚊に刺されない日が続きました。2018年と比べ「トレテーラ・ルミエ」での蚊捕獲も少なかったです。やはり、蚊捕獲には「ある程度の分母(蚊が多いこと)が必要。分母が少ないと(1匹や2匹じゃ)捕獲は難しい」という結論を得ました。

二酸化炭素発生量を増やす


では二酸化炭素の発生量を増やせば、蚊の捕獲量も向上するのではないか、と「トレテーラ・ルミエ」にセラミック・OHラジカル粒を組み込みました。

OHラジカル粒は汚水に入れるとその汚れ成分や細菌を二酸化炭素に 分解します。現在、水気のある所でも使用可能な、「防雨型捕虫器トレテーラRP」で使用しています。

昆虫のCO2センシング

最近の知見で、昆虫は二酸化炭素に対する忌避行動があると言われています。その懸念から、二酸化炭素発生機構有無のトレテーラ2台で比較実験を行いました。明らかな捕獲数の違いは見られませんでした。ただクリーンルーム等、特に蚊や蠅捕獲にこだわらなければ、余計のものを組み込む必要はありません。トレテーラver.2で十分対応できます。

フリッカー効果と蠅捕獲の定説⁇

銅鉄安定器と電子安定器。違いは周波数です。銅鉄安定器は交流で1秒間に100~120回ランプが点滅します。いわゆる、「ちらつき(明滅)」が起こります。一方、電子安定器は交流でも高周波で「ちらつき」が起こらない。ちなみにLED照明は直流で、「ちらつき」がない。

「ちらつき」は飛翔虫に影響力があると言われています。特に蠅は1秒間に120回くらいの明滅にすごく反応します。また、可視光をあまり含まないUV(紫色ランプFLB10BLB)に反応するとも言われています。紫色ランプを使用したトレテーラはトレテーラ・ルミエです。因みに白色ランプでも蠅は捕れます。

FL10BLB(紫色ランプ)

FL10BLB(紫色ランプ)の分光図

可視光の波長域にピークはない

FL10BL(白色ランプ)の分光図

可視光の波長域にピークが2つある

フリッカー効果と蚊捕獲の仮説⁇

フリッカー効果確認のための銅鉄安定器と電子安定器の比較実験でちょっと気になることが起きました。それは、蚊捕獲数を調べると差がなかった。だとすると、蚊は「ちらつき」に反応していない。飛翔虫捕獲の延長線上に蚊捕獲はないという仮説が成り立ちます。

3種類比較試験の実施から見えたこと…

令和2年4月6日~5月8日にかけてトレテーラ3機種による虫捕獲比較試験を実施。ランプの違いでは可視光を含まない紫色ランプよりも可視光を多く含む白色ランプの方に飛翔虫が集まりました。銅鉄と電子の違い(フリッカー効果の有無)では今回特に差が見られませんでした。

左:トレテーラver.2(銅鉄・白色ランプ)
中央:トレテーラルミエOH (銅鉄・紫色ランプ)

右:トレテーラMOS(電子安定器・紫色ランプ)

下記の結果から見た結論は、銅鉄安定器と蛍光灯ブラックライト(白色ランプFLB10BL)の組み合わせが、最も飛翔害虫の捕獲に適している、ということです。

トレテーラver.2

2020,4,6~5,8
虫捕獲数:246匹  捕獲割合:42%

万能型トレテーラ・ルミエ・OH

2020,4,6~5,8
虫捕獲数:163匹  捕獲割合:28%


トレテーラMOS

2020,4,6~5,8
虫捕獲数:183匹  捕獲割合:30%


「トレテーラの特注」にも対応します‼

捕虫器を屋外でも使いたい!そんな声が意外と多いです。 雨に濡れないことが絶対条件ですが…

飛翔虫もそうですが、屋外なら、やはり、蚊対策も必要です。トレテーラ・ルミエver.2は屋内仕様ですが安定器だけ防水仕様で作られています。万が一の場合でも、乾くと再点灯する可能性があります。勿論、雨に濡れないことが条件ですが、トレテーラの屋外使用が前提であれば、屋外用コードに対応したトレテーラをご使用ください。弊社では、ご入用の長さの屋外コードで対応させていただきます。※今は防雨タイプもご用意しています。


トレテーラ・ルミエ・OHを改造

電源は屋内または雨に濡れない屋外軒下から取り、屋内仕様であるトレテーラは屋内と同様の雨風にさらされない場所、または、雨のない状態で使用してください。 

 屋外で使用するため、電源コードは屋外専用のものを使います。電源コンセントから0.5mは 屋内用 のもので対応します。中間スイッチ付きプラグ付電源コードです。コンセントの抜き差しよりスイッチの入、切の方が便利です。 

使用者側の責任でご了承

をお願い致します。トレテーラを雨に濡れた状態で使用すると危険です。安定器は防水仕様ですが、ソケット部品は非防水です。感電事故が起こることがあります。

雨に濡らさない対策は使用者側の責任でお願いします。アース線接続していますので接地工事をお願いします。

  コード長10mくらいまで対応

写真は屋外コード7m、屋内中間スイッチ付電源コード0.5mです。




特注コード対応 

屋外コード長さ:〇〇m か指定してください。

「トレテーラの応用」で新型コロナ禍を乗り切れ‼

2020年新型コロナウイルス蔓延の脅威から世界的にマスクを求める人が殺到し非常にマスクが不足しています。電車通勤する私の娘にマスクを優先し私はダメでしょうが、マスクの使い回しです。

クリーンルームのある製造業様以外では冬場のトレテーラ空いていらっしゃる方もいるかもしれません。そこで、自身の使用済みのマスクをトレテーラ・ルミエAg+または、トレテーラMOSで殺菌します。

新製品も出しました。紫外線UV-Aと光触媒と銀イオンの3つのパワーで使い捨てマスクを除菌します。詳しくは下記へ

解決力!その他自社開発製品もぞくぞくと…

ワンちゃん 用アルミマット

「熱もトレテーラ」


冷やりとしたアルミ生地とエンボス加工を施したマットの心地良い感触、特注依頼で作りましたが好評。

ブラックライト10W

BLACK-LIGHT10W